2008年8月29日(金)
オシロスコープ特集:活発な動きをみせる市場、アナログが顕著な推移
 オシロスコープは汎用測定器として、開発や生産など設備投資動向の影響が強い。日本電気計測器工業会(JEMIMA)によると08年度のオシロスコープ売上げ予測は、07年度の約1%増の168億円が見込まれる。微増ではあるがITバブル崩壊前のピーク時の数字に近づきつつある。
 産業のマザーツールの一つであるオシロスコープは設備投資の動向に大きく影響される中、研究・開発から生産や保守・メンテナンス、文教などさまざまな市場で活用されている。
 PCI Expressなどの高速シリアル・インターフェイス、組込みシステムといったユーザーニーズに応えた製品が揃い、各社とも好調な推移を見せている。また、文教市場におけるデジタルシフトの加速、保守やメンテナンスなどのフィールド用途を背景に、オシロスコープは、活発な動きを見せている。
 PCI Express、シリアルATAなどの高速シリアル通信における評価・測定用途の需要は顕著であり、デバイス間通信やワイヤレス通信の開発用の需要は継続して期待が持てそうである。さらにこれらのアプリケーションの規格は年を追うごとに物理信号伝達が高くなる方向にあり、開発用途の需要は継続した動きを見せそうである。
 また、コストパフォーマンスに優れたデジタル・オシロスコープの登場は、文教や生産現場におけるアナログからのシフトを喚起。需要の伸長が期待できる。
 パソコンを活用した計測システムを構築するPCベースのデジタル・オシロスコープも、パソコンの進化と普及を背景に、文教やパーソナルユース、企業を対象にユーザーの拡がりが見込めそうである。
 一方、アナログ・オシロスコープにおいても、波形観測におけるリアルタイム性の重視など顕著な推移を見せている。
 デジタル・オシロスコープにおいてコストパフォーマンスに優れた製品投入によりデジタルシフトが見られるが、導入コストのメリットや波形観測におけるリアルタイム性や無限階調表示といった輝度情報で信号頻度や変化状況が確認できるため、映像機器の光ピックアップの検査などを中心に製造ラインや文教、開発現場のニーズは根強い。
 (「電波新聞」8/29:オシロスコープ特集より)
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   活発なオシロスコープ市場
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顕著な動きを見せるアナログ・オシロスコープ(岩通計測)
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コストパフォーマンスに優れたデジタル・オシロスコープ(上:アジレント・テクノロジー、下:日本テクトロニクス)

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