岩通計測は、インバータ機器やインバータ用パワーデバイス、モータなどの開発コスト低減と開発スピード向上に貢献する「ディレイパターン・ジェネレータ DG-8000」を市場に投入した。販売価格は税別で90万円。年間販売目標は、国内外含めて100台。
新製品は汎用のパルスジェネレータに、業界に先駆けてインバータ制御機能を搭載。これにより、高いスキルや特殊な知識、ハードウェア技術が不要となり、インバータやパワーデバイスの開発に不可欠なPWM(パルス幅変調)信号の生成が容易にできる。
そのため、研究開発段階におけるインバータの動作検証の大幅な効率化が図れ、開発期間の大幅なスピードアップと開発におけるトータル・コスト低減が可能となる。
インバータ技術は、省エネを牽引する代表的な技術のひとつ。MOS
FETやIGBTとよばれる半導体を使ったスイッチング回路で構成され、直流電圧を交流電圧変換することでエネルギーの高効率に伝える。
このインバータのスイッチング回路制御には、PWMという特別な制御技術が使われており、開発におけるプログラミング知識やハードウエア技術が必要であった。
同社は「エコロジー」分野を注力市場の一つとして重視。『パワー・エレクトロニクス』を背景とする動きを強める中、ファンクションジェネレータやパターンジェネレータ、信号発生器といったコア技術の蓄積を活かし、これまでの市場にない計測機器を開発し、ユーザーニーズと課題解決に応えた。
主な特徴は、6チャネル出力で、ベーシックモード6チャネル独立パルス制御機能に加え、オプションでインバータモードとPPG(パルス・パターン・ジェネレータ)任意パルス出力機能といったパルス生成モードが使用でき、多彩な用途に即した複数のパルス信号が簡単に生成できる。
ベーシックモードでは、連続する2つのパルス幅とパルス間隔の設定が簡単にでき、パワーデバイスのスイッチング試験が容易にできる。また、これまで複数台の信号発生器を組み合わせて複雑なタイミング制御を行っていたが、スペースファクターに優れ、操作の大幅な簡素化に貢献する。
【技術部・佐藤一幸課長】
インバータの上下アーム信号の同時測定やパワーモジュールの損失測定などのアプリケーションに最適な「アイソレーションシステム DM8000」を、インバータの新しい評価法として省エネ機器の開発に提案してきた。
その中で、エンジニアの課題や問題といたニーズを汲み取り、カスタムでディレイパターン・ジェネレータを提案。高い評価を得てきた。多くのユーザーの測定ニーズに応え、世界初ともいえる機能を搭載して、インバータに携わるエンジニアに貢献する。
新製品は、発生中に周波数やパルス幅を変更しても、各チャネルに継ぎ目のない信号の発生(シームレスチェンジ機能)、各チャネル同時パラメータ変更が可能(トラッキング機能)とした。さらに、安全性を配慮し、「GAP制御機能」で、上下デバイスを自動的にONさせない。
省エネやクリーン環境を背景に、自動車やパワーエレを駆使する市場に提案してく。
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ディレイパターン・ジェネレータ DG-8000
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| 佐藤一幸課長 |
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