| 映画・テレビ番組撮影の新ツール「CINELITE」 今村 元一 (リーダー電子) |
リーダー電子では、映画やテレビ番組の撮影時に威力を発揮する新ツール「CINELITE」を開発したので紹介する。
「CINELITE」は、テレビ番組制作や最近急増しているHDTVによる映画撮影に従事する撮影監督や現場エンジニアの負担軽減と映像の数値管理導入を目的に開発されたツールであり、リーダー電子の波形モニター(LV5800、LV5750、LV5700A)のオプション製品として提供される。
■「CINELITE」とは
「CINELITE」は、撮影に使用するビデオカメラの出力信号(ビデオ信号)を表示するピクチャーモニター画面上の任意の点の明るさやビデオレベル(輝度、またはRGBの%値)を測定表示する機能である。

■信号レベルの測定
「CINELITE」のレベル測定は、表示画面上の任意点のレベルを数値表示するもので、表示できるレベルは輝度またはRGB値を%表示で表示する。なお表示される数値は波形モニターの%表示と同じスケールである。
「CINELITE」によるレベル測定の特長は、波形表示では難しい画素単位のピンポイントのレベルを表示できる点である。また波形からレベルを読みとる必要が無いので波形モニターに馴染みが薄い映画撮影に従事するエンジニアがビデオレベルを管理する時に大きなメリットとなる。
また、「CINELITE」によるレベル測定値(輝度、RGB値)をカラーコレクション等ポストプロダクション作業に使用することで作業の効率化が図れるなど、多様な応用が可能である。
■明るさの測定
明るさの表示は、2点間の明るさの差をカメラの絞り値(F-STOP)の段数で表示する。

上の写真は「CINELITE」により照明の調整をする場合の例である。女性の額を基準として(額の十字表示)左頬の明るさを測定しており、明るさの差は3.0絞り(3.0Stops)の差となっている(写真中赤枠「Diff.:-3.0」の表示)。さらに赤枠の向かって左には「F.StopREF.:5.0」という表示があるが、これは基準点(額の十字表示)が、予め設定した18%グレーの明るさに対し5絞り(5Stops)明るい事を示している。
映画撮影では、これらの数字を記録することでカット割りなど時間を於いた撮影でも、速やかに照明やカメラの設定が可能になる。
「CINELITE」は特許取得出願中のリーダー電子オリジナルであり、今後もさらに利便性を高めていきたい。